小川 紘一 氏

「デジタルと産業データの経済に向けた“CPS型イノベーションと二層構造の収穫逓増モデル”」

小川 紘一
東京大学来ビジョン研究センター シニアリサーチャー(客員研究員)
兼 産業技術総合開発機構(NEDO),アドバイザー
兼 農業・食品産業技術総合研究機構(NARO),アドバイザー

要旨
いま産業界で起きているのが150年ぶりの構造転換。産業データが価値形成に大きく貢献する新しい姿の経済環境が現れた。例えば開発、生産、サプライチェーンなどの企業活動をサイバー空間にDigital Twinで表現すれば、製造業にもGAFAと類似のメカニズムで成長できる可能性が出てきたのである。そうした中、日本企業の採るべき戦略は何か。『オープン&クローズ戦略』の著者・小川紘一氏をお招きし、サイバー空間で産業データを活用するCPS型イノベーションと二層構造の収穫逓増モデルについてお話いただく。

経歴
明治大学大学院博士課程卒業 (工学博士)。 富士通研究所入社後、研究部長を経て富士通ビジネス部門へ移籍、事業部長・理事。 2004年より東京大学にてデジタル環境の標準化と事業戦略、知的財産戦略、日本企業の競争力、産業政策などに関する研究に従事。 東京大学ものづくり経営研究センター 特任研究員、知的資産経営・総括寄附講座 特任教授を経て現職、東京大学未来ビジョン研究センター シニアー・リサーチャー。 経済産業省『産業構造審議会・競争力部会、情報経済分科会』の主査および、内閣府の『国際標準化戦略タスクフォース委員』座長代理などを歴任。
近著に、『オープン&クローズ戦略 日本企業再興の条件』(翔泳社)、『国際標準化と事業戦略』(白桃書房)、などがある

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